SAP S/4HANA (以降S/4HANA)のSAP Cloud Appliance Library(CAL)にあるトライアル環境をAmazon Web Service (AWS)上に展開を行いました。
これで とりあえずS/4HANAをお試しいただける環境が整いました。
それでは 「SAP S/4HANA embedded analytics を構成する要素技術を理解しよう!」の投稿で紹介されましたQuery Browserなどのツールを使用してS/4HANAの重要な構成要素であるCore Data Services (CDS) Viewをこちらの環境を使用して確認してみましょう。
Query BrowserによるCDS Viewの確認
Fiori Launchpadを起動します。
Query Browserを起動します。ここで使用可能なCDS Viewの一覧を確認することが可能です。
ここでは C_DAYSSALESOUTSTANDING を選択します。
(注)今回のCALのトライアル環境においてCDS Viewによる出力結果の表示を“Open in Design Studio” で確認するためには、追加で環境設定が必要となります。
ここではAnnotation Tabによる情報を確認します。
Annotation Tabから SQL Viewの名前を取得します。
ABAP Dictionaryの確認
次に SAP GUIで ABAP Dictionary maintenance (SE11)を起動します。
ここで先ほどのSQL Viewの名称を挿入します。
使用されているパッケージ名が確認できます。
続いて パッケージ名をダブルクリックすることでパッケージ階層が確認できます。
ABAP Development ToolsによるCDS Viewの確認
次に ABAP Development Tools を使用して先のパッケージを確認します。
open ABAP Development Objectもしくは Project Explorer内のData Definitionsで
CDS Viewを確認します。
C_DAYSSALESOUTSTANDING をダブルクリックすることで CDS Viewの定義が確認できます。
このCDS Viewは他のCDS Viewである I_DAYSSALESOUTSTANDINGの上に構築されていることが確認できます。
続いて I_DAYSSALESOUTSTANDING を開いてみます。
さらに、右クリックによるコンテクストメニューからここでデータを確認することもできます。
パラメータを必要とするCDS Viewに関して、パラメータ入力のポップアップが表示されるので、必要な情報を入力し実行します。
これにより、CDS Viewのデータ確認が可能です。
まとめ
今回は SAP S/4HANAトライアル環境を用い S/4HANAの特徴ともいえるEmbedded Analyticsの構成要素であるCDS Viewをいくつかのツール介して確認をしてみました。
CALを使用することで、各種の検証や設定済みシナリオの確認なども容易に行うことができますので、是非活用してみてください。